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KCN京都通信

2018/07/02(月) ぷらっと美術館へ行こう『サンタフェ リー・ダークスコレクション 浮世絵最強列伝−江戸の名品勢ぞろい−』展

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今回の「ぷらっと美術館へ行こう」は、
相国寺承天閣美術館で2018年7月3日(火)から9月30日(日)まで開催されます
『サンタフェ リー・ダークスコレクション 浮世絵最強列伝−江戸の名品勢ぞろい−』展
ご紹介します。

京都市上京区にある承天閣美術館は、
静かで穏やかな空気が流れる相国寺の境内にあります。
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こちらで開催される今回の展覧会は
米国のコレクター、リー・ダークスさんが蒐集された浮世絵版画160余点を
世界で初めて公開する展覧会です。(全国5会場で開催)
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浮世絵の初期から幕末まで、代表的な絵師の作品が網羅された本展は
稀覯品(きこうひん)も含まれ保存状態も良い作品ばかりです。

浮世絵と聞くと、多色刷版画「錦絵」を思い浮かべる方が多いと思いますが
本展では「丹絵」と呼ばれる、墨摺に手彩色を施した浮世絵初期の作品も
多数見ることができます。
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そして「錦絵」は、幕末、その人気から1枚の版での出版が増えることにより
初摺と後摺では特徴が大きく異なってしまうそうで
ukiyoe-4-2.jpg 歌川広重「名所江戸百景 両国花火」
初摺のこちらの作品では、夜空に打ち上がる大輪の花火のきらめきがよくわかりますが
後摺の作になると、花火のきらめきも無くなってしまうのだそうです。

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歌川広重「木曽海道六拾九次之内 四十六 中津川」
こちらは「雨の中津川」と呼ばれ伝存数が少なく稀品視(きひんし)されている作品。
この作品も、後には全く図柄の異なる版が彫り直されているそうです。

葛飾北斎「富嶽三十六景 凱風快晴」の摺りの工程解説もあり
浮世絵の作り方も学べます。
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では、浮世絵研究家の岩切 友里子さんに教えていただいた
浮世絵鑑賞の楽しみ方を・・・

錦絵は、贅沢な作りになっていることが多く、とても美しい処理が施されているんだとか。
その処理や美しさは、図録など印刷物では確認する事が出来ないとの事。
是非、実物をご覧になってください。とおっしゃっていましたが鑑賞の仕方にコツがあるそうで・・・

例えば、喜多川歌麿 「歌撰恋之部 物思恋」
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画像では全く解りませんが、女性の背景にはたっぷりと雲母(きら)が使用されています。
しかし、作品を正面から見ても、雲母は確認出来ません。
作品の前でしゃがみ、下から覗き上げると、キラキラした雲母がまぶしい位に見てとれます。

また、エンボス加工が施された作品も多く
こちらの作品の雪玉の中にも、角度を変えると雪の凹凸が見られたり
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こちらも、角度を変えると着物の柄が浮かび上がるように見えます。
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なので、会場では作品の前で、しゃがんだり、横から覗き込んだり
あらゆる角度から鑑賞してください。
実物でしか観ることが出来ない、美しく手の込んだ処理をご覧いただけますよ。

美術館自体、会場に入った途端に漂うお香の薫りも楽しめますし
第一会場と第二会場をつなぐ回廊から見ることができるお庭も必見です。
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好評(?)★ミュージアムショップオリジナルグッズのご紹介★
今回も気になるグッズが満載です!
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その中から私のイチオシはコチラ! 『浮世絵デザインのクリアファイル』
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チケットがすっぽり収まるコンパクトサイズのファイルは美術館巡りには必須のアイテム。
柄もバリエーションがありますので、会場でどれにしようか?悩んでくださいね。

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※ 前期、後期で全点展示替えをします。
※ 本内容掲載の画像は、取材記者として許可をしていただき、撮影・掲載をしております。
   展覧会場内は作品保護・所蔵者権利保護のため、写真撮影はご遠慮ください。


■「サンタフェ リー・ダークスコレクション 浮世絵最強列伝−江戸の名品勢ぞろい−」