投稿日:2014年11月01日
「ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展」
秋も深まり木々の葉も赤・黄色と、色鮮やかな季節となりました。
毎回奇数月は “「精華くるりんバス」の旅”をお届けしていますが
今回は、芸術の秋にちなみ、現在京都市美術館で開催中の
『ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展 -印象派を魅了した日本の美』をご紹介します。
9月30日より開催されている本展は、既に沢山のお客様が来られている様です。
私がお邪魔したのは、内覧会が行われた9月29日。
紅葉にはまだ早い時期でしたが見事な秋晴れ。
会場である京都市美術館は、平安神宮の大鳥居東側にあります。
当日は開会セレモニーも行われ、会場は報道関係者やご招待されたお客様で大変な賑わいでした。
京都市美術館は、私の卒業した大学の制作展も行われる、少しばかり縁のある場所。
説明会会場のある2階への階段を上りつつ、夜遅くに作品を搬入した思い出が蘇ってきました。
・・・ 私のノスタルジーは、さておき ・・・
学芸員の方に解説をしていただきましたのでその内容も交えながらご紹介をします。
本展は、所蔵品45万点以上のコレクションを誇るボストン美術館から
今回「ジャポニスム」を軸に約150点の厳選した名品を
5つの章に分け、展示しています。
会場内は章によって壁面の色が替えられ、なんとも幻想的な雰囲気です。
(画像が暗くてスイマセン)
「女性」をテーマにした2章では1年以上の修復後、世界初公開となる
彼女がお目見えです。
クロード・モネ≪ラ・ジャポネーズ(着物をまとうカミーユ・モネ)≫
モネの妻、カミーユが金糸で紅葉を刺繍した深紅の着物を羽織り、扇子を片手に振り替えるポーズ。
羽織っている着物は、現存はしていませんが実在したものなのだそうです。
こんな手の込んだ、しかもアーティステックな着物が存在していたなんて
日本の技術の高さと粋を感じます。
背景に描かれたたくさんの団扇は、今回の修復作業の際、X線照射により
何度も描き直され配置や傾きが調整されていることがわかったそうです。
その団扇ひとつひとつに描かれている絵柄の中にもおもしろい世界が広がっています。
また会場の構成として広重や歌麿の浮世絵と、印象派の絵画が並べて展示されており
日本美術がいかに西洋美術に影響を与えていたかを比較する事が出来ます。
あと、私が今回注目をしたのは、作品もさることながら額装!
学芸員の方にお伺いすると額も含めてボストン美術館からやって来ているそうですが・・・
こちらの作品の額装、どこかで見覚えのあるお印ですよね。
どういう経緯でこのようなデザインの額が取り付けられたのか?は、定かではないそうですが
日本の「紋」も西洋ではかなり流行をしていたそうで、「日本らしい」モチーフのひとつだったのでしょうね。
色々な作品をもっとたくさん紹介したいのですが
展示作品の単独画像は掲載できませんので、是非、実物をご覧になってください。
併せて、昨年開館80周年を迎えた京都市美術館内もお楽しみください。
床のタイル貼りや織り上げ天井、モダンな照明器具など見どころ満載。
画像は無いですがトイレの壁に貼られた素焼きのレリーフタイルも素敵でしたよ。
そして美術館での、もうひとつのお楽しみは「オリジナルグッズ」。
本展でもいろいろ販売されるようです。
個人的に気になるモノは・・・
●リラックマ 《ラ・ジャポネーズ》のクリアファイル!
いささか無理のある(?)リラックマのポーズが何ともキュート!
もう一つは、奈良のみなさまにはおなじみ!
●中川政七商店さんの「オリジナルふきん」
印象派の画家モネが暮らしたパリの街と、彼が愛した日本の美をイメージしたのだとか。
鑑賞の記念にいかがでしょうか?
会期は、11月30日(日)まで。
是非、秋深まる京都へお出掛けください。
※本内容掲載の画像は、取材記者として許可をしていただき、撮影・掲載をしております。
展覧会場内は作品保護・所蔵者権利保護のため、写真撮影はご遠慮ください。
■「ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展」ホームページ
毎回奇数月は “「精華くるりんバス」の旅”をお届けしていますが
今回は、芸術の秋にちなみ、現在京都市美術館で開催中の
『ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展 -印象派を魅了した日本の美』をご紹介します。
9月30日より開催されている本展は、既に沢山のお客様が来られている様です。
私がお邪魔したのは、内覧会が行われた9月29日。
紅葉にはまだ早い時期でしたが見事な秋晴れ。
会場である京都市美術館は、平安神宮の大鳥居東側にあります。
当日は開会セレモニーも行われ、会場は報道関係者やご招待されたお客様で大変な賑わいでした。
京都市美術館は、私の卒業した大学の制作展も行われる、少しばかり縁のある場所。
説明会会場のある2階への階段を上りつつ、夜遅くに作品を搬入した思い出が蘇ってきました。
・・・ 私のノスタルジーは、さておき ・・・
学芸員の方に解説をしていただきましたのでその内容も交えながらご紹介をします。
本展は、所蔵品45万点以上のコレクションを誇るボストン美術館から
今回「ジャポニスム」を軸に約150点の厳選した名品を
5つの章に分け、展示しています。
会場内は章によって壁面の色が替えられ、なんとも幻想的な雰囲気です。
(画像が暗くてスイマセン)
「女性」をテーマにした2章では1年以上の修復後、世界初公開となる
彼女がお目見えです。
クロード・モネ≪ラ・ジャポネーズ(着物をまとうカミーユ・モネ)≫
モネの妻、カミーユが金糸で紅葉を刺繍した深紅の着物を羽織り、扇子を片手に振り替えるポーズ。
羽織っている着物は、現存はしていませんが実在したものなのだそうです。
こんな手の込んだ、しかもアーティステックな着物が存在していたなんて
日本の技術の高さと粋を感じます。
背景に描かれたたくさんの団扇は、今回の修復作業の際、X線照射により
何度も描き直され配置や傾きが調整されていることがわかったそうです。
その団扇ひとつひとつに描かれている絵柄の中にもおもしろい世界が広がっています。
また会場の構成として広重や歌麿の浮世絵と、印象派の絵画が並べて展示されており
日本美術がいかに西洋美術に影響を与えていたかを比較する事が出来ます。
あと、私が今回注目をしたのは、作品もさることながら額装!
学芸員の方にお伺いすると額も含めてボストン美術館からやって来ているそうですが・・・
こちらの作品の額装、どこかで見覚えのあるお印ですよね。
どういう経緯でこのようなデザインの額が取り付けられたのか?は、定かではないそうですが
日本の「紋」も西洋ではかなり流行をしていたそうで、「日本らしい」モチーフのひとつだったのでしょうね。
色々な作品をもっとたくさん紹介したいのですが
展示作品の単独画像は掲載できませんので、是非、実物をご覧になってください。
併せて、昨年開館80周年を迎えた京都市美術館内もお楽しみください。
床のタイル貼りや織り上げ天井、モダンな照明器具など見どころ満載。
画像は無いですがトイレの壁に貼られた素焼きのレリーフタイルも素敵でしたよ。
そして美術館での、もうひとつのお楽しみは「オリジナルグッズ」。
本展でもいろいろ販売されるようです。
個人的に気になるモノは・・・
●リラックマ 《ラ・ジャポネーズ》のクリアファイル!
いささか無理のある(?)リラックマのポーズが何ともキュート!
もう一つは、奈良のみなさまにはおなじみ!
●中川政七商店さんの「オリジナルふきん」
印象派の画家モネが暮らしたパリの街と、彼が愛した日本の美をイメージしたのだとか。
鑑賞の記念にいかがでしょうか?
会期は、11月30日(日)まで。
是非、秋深まる京都へお出掛けください。
※本内容掲載の画像は、取材記者として許可をしていただき、撮影・掲載をしております。
展覧会場内は作品保護・所蔵者権利保護のため、写真撮影はご遠慮ください。
■「ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展」ホームページ
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