KCN京都通信

「ぷらっと美術館へ行こう!『薬師寺展』

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今回の「ぷらっと美術館へ行こう」は、あべのハルカス美術館で
4月19日(日)まで開催されています『国宝東塔大修理落慶記念 薬師寺展』をご紹介します。

■『臨時休館延長のお知らせ』
詳細は本ページ下部を参照ください。


世界遺産でもある薬師寺は、西暦680年天武天皇が皇后(後の持統天皇)の病気平癒を祈願して伽藍建立を発願されたことに始まりました。
今回、薬師寺の創建当初から唯一現存する東塔の地盤改良も含め、12年間をかけて行われた
大規模な解体修理の落慶を記念し開催された展覧会の内覧会にお邪魔してきました。

朱塗りの柱にいざなわれ、4つの章で構成された1つ目の章の部屋に入ると

東塔のご本尊「聖観音菩薩立像」のお出迎えです。
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[国宝] 聖観音菩薩立像

7~8世紀の時代に造られたとは思えないほど、つやのある美しく凛々しいお姿。
正面をむいてすくっと立ち、こちらも思わず立ち尽くし見とれてしまいました。

美術館で仏像を見る醍醐味は、明るい展示会場で近距離で、細かい彫刻をじっくり見ることが出来る。
そして何よりも仏像の背面が見られること。

どうぞ、聖観音菩薩立像の背面もご覧ください。
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柔らかな衣のドレープ、腰あたりを飾る装飾品の細かな造形。

本展は見どころ満載で、ご紹介したいものがたくさんありすぎて悩みますが・・・
何より今回だからこそご覧いただける、
建立以来東塔の頂部を飾ってきた「水煙」
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[国宝] 東塔 水煙
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そして東塔を守護する四天王像。
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[重要文化財] 四天王寺立像

通常は非公開の「吉祥天女像」などなど、
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[国宝] 吉祥天女像

そして、ご覧ください。
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吉祥天女像の衣装を身にまとったスタッフがお出迎えをしてくれるイベント等も開催されるそうですので是非、阿倍野まで足をお運びくださいね。

■『国宝東塔大修理落慶記念 薬師寺展』

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■『臨時休館延長のお知らせ』
あべのハルカス美術館では新型コロナウイルス感染拡大防止のため、以下のとおり臨時休館することになりました。

<臨時休館の期間>
2020年3月3日(火)~4月19日(日)

営業再開日については決定次第、公式ホームページでお知らせいたします。との事です。
楽しみにされていた皆様には多大なご迷惑をおかけいたしますこと心よりお詫び申し上げます。

2020/03/12 休館延長に際し、休館期間表記を修正しました。

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※ 本内容掲載の画像は、取材記者として許可をしていただき、撮影・掲載をしております。
   展覧会場内は作品保護・所蔵者権利保護のため、写真撮影はご遠慮ください。