KCN京都通信

「宇治市名木百選」シリーズ 第1弾

昭和54年9月、宇治市では緑化事業の一環として各地域に現存する貴重な名木・巨木などの「緑の歴史的遺産」を保存育成し、市民の文化財にするとともに緑化思想のシンボルにするため、「名木百選選定委員会」が設立されました。

この委員会では、樹木の古さ、大きさ、形状の良さのみならず珍木・奇木あるいは由緒や伝説、文化的価値などの選定基準を定め、市民各位に推薦を募集し、応募のあったものについて1本ずつ視察し、3回にわたって102本の選定が行われました。

この中のいくつかを今回から「宇治市名木百選」シリーズとして紹介します。
今回、紹介するのはJR奈良線 新田駅前にある「いちょう」と「こぶし」です。
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「いちょう」
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昭和56年3月1日、宇治市名木百選に認定されたこの「いちょう」は推定樹齢150年。この日は、枝の先から春らしい新芽が顔をのぞかせていました。150年の歴史を思わせる立派な枝振りで、秋には素晴らしい紅葉を楽しむことができそうです。

「こぶし」
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昭和57年3月1日、宇治市名木百選に認定されたこの「こぶし」は推定樹齢250年。木自体は隣のいちょうより小さいですが、250年もの間、この地で花を咲かせてきた立派な木です。こぶしは早春に白い花を咲かせるようですが、この日はまだ、小さな芽がついている、という状態でした。まもなくかわいらしい花を咲かせることでしょう。