KCN京都通信

大森理容さん

今回ご紹介するのは大森理容さんです。
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宇治市五ヶ庄にある大森理容さんは、近所の常連さんに親しまれている開業41年のお店です。
開業当時はマスターとマスターの妹さん、マスターの義姉さん3人で経営されていましたが、現在は仲の良いご夫婦で経営されています。
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大森理容さんのことを説明する前に理容室と美容室の違いをご説明します。

理容室と美容室の違いは、理容室で働く理容師さんは剃刀を使用する資格を持っていることです。そのため、理容室は美容室よりも男性客が多いのです。



…ところで皆さんは理容室の前に必ずあるこれ!これは何かご存じですか?
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これは「サインポール」という名前です。昔ヨーロッパでは刃物を持つのには、制限がありました。命を狙われる危険があるからです。外科医か理容師しか刃物を持つことが許されていなかったので、その許可を得ているというのを証明するためにサインポールを置くようになったのが始まりです。
その風習が現在でも残っています。
ちなみに「赤・青・白」はそれぞれ「動脈・静脈・包帯」を表しています。


大森理容さんの定番コースは、ヘアカット・顔剃り・シャンプーですが、
この理容室が他と一味違うところは、剃刀の後にパックをしてもらえることです。

剃刀を使うとどうしてもお肌に負担がかかってしまいます。その負担を軽減するのと、お客様にリフレッシュしてから帰ってもらいたいという奥さんの気遣いにより5・6年前に始められたサービスだそうです。
男性がパックをしている光景はなかなか珍しいですが、この暑い時期にはひんやりしたパックが気持ちよく大好評!!!
エステの資格も持つ奥さんならではのアイディアです。

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さらに、大森理容さんは子供さんの散髪も得意であり、胎毛筆を作ってもらえます。胎毛筆とは、赤ちゃんの髪の毛で作る筆のことです。筆を作るには先が細くなっている毛が必要だそうで、人間では一度も散髪をしたことのない赤ちゃんの毛でしか作ることができません。
一生に一度しかないチャンスに作る筆なんて素敵ですね!


現在は美容院が増えてきて理容室に来る方の年齢層も上がっているとお聞きしましたが、皆さまも理容室に行ってみてはいかがでしょうか?美容室にはない魅力が発見できるかもしれませんよ。


●大森理容
京都府宇治市五ヶ庄西浦22-1
0774-32-2803
8:00~18:00(月曜を除く)