投稿日:2016年07月11日
ぷらっと美術館へ行こう!「デトロイト美術館展 ~大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち~」
暑くなりましたが、皆様お元気にお過ごしでしょうか?
こんな暑い日は、涼しい美術館で絵画の鑑賞というのは、いかがでしょうか?
さて、今回ご紹介するのは
大阪市立美術館で7月9日(土)から開催されている
「デトロイト美術館展 ~大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち~」です!
私は一足お先に、8日(金)に行われた内覧会へ行ってきました。
まず始めに出迎えてくれるのは、
巨匠ディエゴ・リベラが描く「デトロイトの産業」をテーマにした壁画で日本唯一の再現展示です。
迫力があります。
ミシガン州にあるデトロイト市は、自動車産業で成功した街です。
市が経営するデトロイト美術館は
「街の顔」とされ、19~20世紀のアメリカ発展の象徴でしたが、
2013年に市が財政破綻したことで、一時は存続が危ぶまれていました。
しかしながら、危機は市民や国内外からの支援により閉鎖を免れ、
美術館は、今でも多くの人々に愛されています。
そんなデトロイト美術館から
今回は、52作品が来日しています。
印象派のモネ、ルノワールやポスト印象派のゴッホなど
巨匠たちの名画を一堂に会した、
大阪市立美術館80周年にふさわしい展覧会です。
●第1章“印象派”
●第2章“ポスト印象派”
●第3章“20世紀のドイツ絵画”
●第4章“20世紀のフランス絵画”
という構成になっています。
私が特に興味深かったのは、第2章“ポスト印象派”です。
こちらでは、ゴッホやセザンヌの作品を中心に展示されています。
第2章では、注目していただきたいポイントがあります!
それはゴーギャン“自画像”の目線です。
ポール・ゴーギャン≪自画像≫c.1893年 Gift of Robert H. Tannahill
彼の目線の先に飾られているのは…
ゴッホの“自画像”です!
フィンセント・ファン・ゴッホ≪自画像≫1887年 City of Detroit Purchase
共同生活をしていた2人。こうして展示されていると
「2人はどんな会話をしていたんだろう?」
と想像力をかきたてられますね!
この様に、楽しくわかりやすいように
作品の配置にも工夫がされています!
そういった点にも注目してご覧下さい。
今回の展覧会は、全52作品とコンパクトな展覧会ですが
日本初公開が15作品もあります!
ピカソの『読書する女性』がそのうちの1つです。
こちらは是非、会場でご覧下さい。
他には、特に第3章の“20世紀のドイツ絵画”に
展示されている作品は日本では珍しい作者の作品が多いです。
ところで、今回の「デトロイト美術館展」。
来館者が作品を撮影することが可能なんですっ!!!
日本で開催される巡回展では珍しいことですので、
観る楽しみだけではなく、撮って帰って家でも楽しんで下さいね!
7月・8月の火曜・水曜・木曜(祝日除く)と撮影が可能な日が決まっていますので
この日を狙って行くのがオススメです。
※一部の作品には、SNSの投稿が禁止されている物があります。
このマークが付いている作品には、ご注意下さい。
お子様必見!
自分のお気に入りの絵画を撮って、感想等を書き込むノートがもらえます。
夏休みの自由研究にいかがでしょうか?
私は印象派とポスト印象派の絵画を楽しみに行きました。
もちろん、第1章、第2章も良かったのですが、
第3章“20世紀のドイツ絵画”では色使いの素敵な作品が多く、
第4章“20世紀のフランス絵画”では、ピカソの5作品が観られて
大満足の展覧会でした。
9月25日(日)まで開催されます。
『デトロイト美術館展』へ、是非お出かけ下さい。
■「デトロイト美術館展」ホームページ
カテゴリ:催し案内