KCN京都通信

城陽を歩こうシリーズ 第1弾

「古墳のまち」として知られる城陽市。
城陽市内でも特に古墳が多いと言われる久津川古墳群を中心に古墳や奈良時代の史跡などを“城陽を歩こうシリーズ”として紹介します。

今回はその第1回目。芭蕉塚古墳・久津川車塚古墳・丸塚古墳の紹介です。

芭蕉塚古墳
1.jpg
5世紀中頃に造られた全長161メートル、墳丘長114メートルの大型前方後円墳です。墳丘は2段に造られていて、前方部の両側には祭祀を行う場所と考えられる造り出しがあります。そして、墳丘の斜面には葺石が葺かれ、平坦面には埴輪が並べられました。墳丘の周りには周濠が掘られ、さらにその外側に外堤がめぐります。
旧国道24号線沿いにある大型スーパーの駐車場の端にある竹藪が芭蕉塚古墳です。

<芭蕉塚古墳>
所在地:城陽市平川茶屋裏(地図はこちら)


久津川車塚古墳
2-8.jpg
5世紀前半に造られた全長272メートル、墳丘長180メートルの3段に築かれた前方後円墳です。周囲には2重の周濠がめぐり、埴輪列や葺石が施されています。埋葬施設は長持型石棺を直接埋めたもので、石棺内からは鏡、玉類、武具、武器など多くの副葬品が出土しています。この古墳は山城地域最大の前方後円墳で、その被葬者はヤマト政権との密接な結びつきを背景に南山城全域を支配した大首長と考えられています。
久津川車塚古墳は古墳見学ルートが設けられていて、敷地内に入ることができます。
2-2.jpg 2-3.jpg
敷地内にはベンチもあります。やはり、普通の公園などとは違い、とても神秘的な気持ちになります。

<久津川車塚古墳>
所在地:城陽市平川車塚(地図はこちら)


丸塚古墳
3-4.jpg
5世紀前半に造られた全長104メートル、墳丘長80メートルの2段に築かれた短い前方部を持つ帆立貝型の前方後円墳です。周囲には周濠がめぐり、墳丘には埴輪列・葺石が施されています。出土した大型の家形埴輪は被葬者の生前の館を表現したもので、権威の象徴でもある鰹木に似たヒレ状の飾りを載せた、大変装飾性に富んだ埴輪です。
丸塚古墳は住宅地の中にあります。どこかな~?と思って歩いていると周囲が公園になっている古墳が現れます。古墳というものが地域の暮らしに溶け込んで、とても身近に感じることのできる場所です。

<丸塚古墳>
所在地:城陽市平川車塚(地図はこちら)