KCN京都通信

城陽を歩こうシリーズ 第2弾

城陽を歩こうシリーズ第2弾。今回、ご紹介するのは上大谷古墳群です。上大谷古墳群は現在、3つの古墳群に分かれて、それぞれ公園として保存・公開されています。

この古墳群は4世紀初頭から7世紀にかけて築かれた古墳群で、前方後方墳2基、方墳8基、円墳10基の20基で構成されています。ここからみつかった埋葬施設は多くが粘土槨か木棺直葬ですが、横穴式石室も2基確認されています。

4世紀後半~5世紀初めころに形成され、最も西側にあった6号墳の棺内からは中国の西晋時代の鏡で“き鳳”という中国の神話的な鳥が象られたき鳳鏡の他、鉄斧、やりがんななどが出土し、15号墳からは飛禽文鏡、勾玉、管玉などが出土、5世紀中ごろに築造された9号墳の棺内からはだ龍鏡や鉄斧が出土し、墳丘からは家形埴輪、円筒埴輪が発見され、6世紀後半~7世紀初めに築造された12号墳の石室内からは装身具としてのトンボ玉や金環、須恵器、土師器が出土したそうです。


8号墳古墳公園
0907-1-.jpg 0907-2-.jpg
公園への階段を登ると鉄棒、ブランコ、滑り台が目に飛び込んできます。林のある公園という印象です。

<8号墳古墳公園>
所在地:城陽市久世上大谷(地図はこちら)


上大谷古墳群公園(南)
0907-3.jpg 0907-4.jpg
こちらには城陽市の名木・古木に認定されている「上大谷4号墳のコナラ」があり、上大谷古墳群のシンボル木となっています。
この公園内には1・2・3・4・5号墳があります。

<上大谷古墳群公園(南)>
所在地:城陽市久世上大谷(地図はこちら)


上大谷古墳群公園(北)
0907-5.jpg 0907-6.jpg
ここには移築された17号古墳の横穴式石室があります。また、この公園内には18・19・20号墳があります。

<上大谷古墳群公園>(北)
所在地:城陽市久世上大谷(地図はこちら)


ひとくくりの古墳群と言っても長きにわたって形成されたものであることがよくわかります。
当時の人々がどういう思いで造ったのか、思いを馳せながら汗を流して見て回ると童心に返るようです。