KCN京都通信

「ぷらっと美術館へ行こう!『円山応挙から近代京都画壇へ』

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季節的にも「どこかに出掛けたいなぁ~」と思う時期ですよね。
そんな秋のお出掛けにぴったり!日本画鑑賞はいかがでしょうか?
今回の「ぷらっと美術館へ行こう」は、京都国立近代美術館で開催中の『円山応挙から近代京都画壇へ』をご紹介します。

京都国立近代美術館は平安神宮の大鳥居のすぐ横です。
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私が内覧会にお邪魔した日は爽やかな秋晴れで、大鳥居の朱が青い空に映えていました。

本展は江戸中期から昭和初期までの円山・四条派が勢揃いし、近世から近代へと引き継がれた画家の系譜を約100点を一挙にたどる展覧会です。
今回、京都で約24年ぶりの公開となった兵庫県香美町にある応挙寺と呼ばれる、応挙とその一門が総出で筆を振るった「大乗寺」の客殿を飾る襖絵が特別展示されます。
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まずは、照明が少し絞られた暗めの展示会場を入ると、応挙の代表作「郭氏儀図(かくしぎず)」が皆様をお迎えします。
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円山応挙「郭氏儀図」 (部分) 天明8(1788)年 兵庫・大乗寺蔵 重要文化財【通期展示】

「郭氏儀図」を含む重要文化財の襖絵群は再現展示(実際のお寺の間取りの通りに配置)しています。
襖何枚にもわたり描かれている構図が再現展示によってお寺の部屋を移動する様に展示コーナーを移動すると空間がスイッチされ、襖絵全体の構図や作品の意図を感じる事が出来ます。

「郭氏儀図」の裏側には応挙の晩年の代表作「松に孔雀図」が展示されています。
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円山応挙「松に孔雀儀図」(部分) 寛政7(1795)年 兵庫・大乗寺蔵 重要文化財【通期展示】

金箔地の襖に、孔雀と松が墨一色で描かれています。
粒子の荒い墨で先ず描き、その上から粒子の細かい墨(光沢のある墨)で重ねて描くと、光の当たり方によって孔雀の羽を青く発色させ松葉は緑色に見えます。老松の幹は茶系の色に感じさせ、墨の濃淡を使い分けることにより墨色は様々な表情を見せます。

まずは襖絵を遠目から全体の構図をご覧になって、次はそばに寄って何度も重ねて描かれた墨をじっくり見、そして次は展示スペースを右へ左へと移動し、光の当たり具合によって墨一色の世界の中に鮮やかな色彩を感じ応挙の技術の高さを堪能されてください。
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また、本展覧会は、動物たちをリアルに描いた応挙の門下が描いた沢山の動物たちの絵を楽しむことが出来ます。
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木島櫻谷「しぐれ」(部分)明治40年(1907) 東京国立近代美術館【前期展示】

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国井応文・望月玉泉「花卉鳥獣図巻」(部分) 江戸時代後期~明治時代 京都国立博物館【上巻:前期展示/下巻:後期展示】

mizutamaLINE-3.jpg〈ファミリープログラムのご案内〉mizutamaLINE-3.jpg
「子どもが小さいうちは、子どもと一緒に美術館に行きづらい・・・」と思われている方へファミリープログラムのご紹介です。
今回の展覧会は、今から200年以上前に京都で活躍した画家たちが描いた日本画の中にいろんな生き物が登場しています。
このファミリープログラムは展覧会をお子さんと一緒にゆったり楽しめる1日限りの特別イベントです。作品を間近で鑑賞したり
作品に描かれた生き物を探したり親子でおしゃべりしながら展覧会を楽しみませんか?
当日は京都市動物園の副園長さんのお話が聞けますよ!
■□■『円山応挙から近代京都画壇へ』ファミリープログラム■□■
  びじゅつかんでいきものさがし
■日時:2019年11月17日(日)AM8時30分~9時30分
■定員:50組
■対象:小学生以下のお子さまとその保護者
■参加費:無料(大人は要観覧券)
■会場:京都国立近代美術館
■詳細 お申し込みは展覧会ウェブサイトから

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好評(?)★ミュージアムショップオリジナルグッズのご紹介★
今回も、たくさんのオリジナルグッズの中から
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個人的な「気になるグッズ」をご紹介します!
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応挙が描いた動物たちのクッキーが作れる【クッキー型ですよ!】
どうです?こんなに可愛いクッキー作ってみたくなりますよね?

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秋深まる京都へ近世から近代へ画家たちの系譜をたどる大展覧会へ是非、お出掛けください。

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※ 前期、後期で展示替えをします。
※ 本内容掲載の画像は、取材記者として許可をしていただき、撮影・掲載をしております。
   展覧会場内は作品保護・所蔵者権利保護のため、写真撮影はご遠慮ください。


■『円山応挙から近代京都画壇へ』