KCN京都通信

宇治の「厳島神社」

今回は宇治市指定文化財に登録されている厳島神社をご紹介します。
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宇治市菟道の静かな住宅街の中にある厳島神社。777年降雨祈願のため広島の厳島神社と同じ
市杵嶋比売命(イチキシマヒメノミコト)を歓請し、社殿を建てたと考えられています。

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住宅に囲まれた小さな鳥居をくぐり抜け階段を上ると…
まず始めに小さな御社が見えます。この御社の鳥居、一般的な鳥居と違うのですが、一体何が違うのでしょう?

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…正解は、鳥居の下の横棒が外につきでていない事です!!
2枚目の写真を見て比べていただければ、おわかりいただけるかと思います。一般的な鳥居と違う理由は、この御社に祀られている神様が大神殿という女性の神様だからです。


続いて、境内が見えます。
そこには本殿の他に山と茶畑が広がり、まるでそこだけゆっくりと時が流れているかの様な雰囲気です。
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本殿には熊野・菅原・厳島・八幡・稲荷がまつられています。その横には新羅という神様がおられ、昔の人はあらゆる願い事をこの神社でお祈りしていた事が考えられます。
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この厳島神社は神主さんがいらっしゃらないため自治会で班を決めて、当番制で管理をしています。そのため地元の人たちにとっては親しみのある神社です。

厳島神社には祭事が年に5回とり行われます。その中でも1番厳島神社が賑わうのが、毎年11月3日にとり行われる秋祭りです。秋祭りでは地域を12個のグループに分けて、グループで1つの花笠車を作成し、花笠車と神輿をその地域の子どもたちが引っ張り練り歩きます。実は私も子どもの頃はこのお祭りに参加していました。いつもはひっそりとした厳島神社が出発場所なのですが、毎年400名程に人が集まります。

京阪三室戸駅から歩いて10分の厳島神社。みなさんも一度足を運んでみてはいかがでしょうか。



住所:宇治市莵道東中26